樹齢1000年の『ヒノキ』
ヒノキは日本と台湾にしかないそうです。
北限が福島県、南限が台湾の阿里山です。
そして、ヒノキという木があったから、
法隆寺が1300年たった今も残ってる
そうです。
『樹齢1000年のヒノキを使えば、建造物は1000年もつ』といわれています。
ただし、自然の木と人間に植えられて
大事に育てられた木では違いがあるそう
です。当然、自然の木の方が強いです。
何故なら、木から実が落ちます。それが
すぐには芽を出しません。いや、出せない
そうです。ヒノキ林は地面まで日が届き
にくく、何百年も種は我慢してます。
それが時期がきて、林が切り開かれるか、
周囲の木が倒れるかして、スキ間が
できると、いっせいに芽が出ます。
今年の種も、去年の種も、100年前の種も…。
少しでも早く大きくならないと、隣りの
ライバルの日陰になってしまい、一生が
終わってしまいます。何百年もの間、
種が競争します。そして、勝ったもの
だけ成長できます。
大きくなると、少し離れた隣りの木と
競争です。更に、風や雨や雪にも耐えて…。1000年たった木は1000年以上の競争に
勝った木です。
しかし、そういう1000年たったヒノキを
使っても、建物が1000年もつ訳ではない
そうです。木を殺さず、木のクセや性質を
活かして、それを組み合わせて初めて、
建物が長生きするそうです。
残念なことに、現在日本では、樹齢1000年のヒノキがないそうです。あるのは、木曽に
樹齢450年のヒノキがあるだけです。
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