サクラ『ソメイヨシノ』の実体
5月末になり、サクラはすっかり葉ザクラに
なりました。現在では、サクラと言えば
『ソメイヨシノ』です。全国の7~8割が
ソメイヨシノと言われてます。
ソメイヨシノの起源は諸説ありますが、
江戸の染井村(現在の豊島区駒込)で1730年
ごろオオシマザクラとエドヒガンの交配で
誕生したそうです。そして、幕末の頃から
各地に苗が植えられました。
ここで重要なのは、ソメイヨシノは全て
挿し木および接ぎ木で増やされてます。
実生からではなく、同じ遺伝子を持つ、
クローンです。そして、このサクラは
同じ遺伝子の木の花粉で受粉することは
ないそうです。つまり、種子による繁殖が
できません。
なので、気象条件が同じなら一斉に咲きやすいです。それが同地域の一斉開花につながってる様です。
そして、ソメイヨシノが広がる前の日本は、
全国に多くの種類のサクラが植えられて
ました。江戸でも八重桜が主流だった様
です。
そして、クローンでないうえに、幾種類
ものサクラが混ざっていたので、開花も
ずれていて、花見は今のように集中して
行うものではなかった様です。
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