神社の手前で津波は止まった
東日本大震災で東北地方の太平洋沿岸を
津波が襲いました。
何人かの方が三陸沿岸の津波到達地点を
調査していると、津波が遡上し浸水ライン
付近に、神社が集中していることに
気がつきました。つまり、神社が津波の
遡上限界ラインを縁どるように位置してる
現象が、青森から茨城までの全域に
見られるとのことです。
実際、残った神社のほとんどが津波浸水域のギリギリの位置にあったそうです。
今回、確かに津波で流された神社も
あるのですが、津波から残された神社は
『村社』とよばれる地域の人々によって
信仰されてきた、いわば『名もなき祠』
ばかりです。そして、来歴不詳といわれてる古い神社だそうです。
神社は過去の津波の記憶(ここまで津波
が来る)を宿すランドマークである
だけでなく、災害時の避難所であり、
地域の総合防災センターだったかも
しれません。
災害の多い日本列島では、どこへ行っても、何らかの自然災害と隣り合わせです。
津波に限らず神社は『ギリギリ』のところで人びとの暮らしを支えてくれているのかも
しれません。
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